男性の生殖器のつくり

男性の生殖器は大きく分けると外生殖器(ペニス・陰嚢)と内生殖器(精巣、精巣上体、精管、精嚢、前立腺)の2つに分かれています。

陰嚢はペニスの根元からぶら下がっているしわしわのやわらかい袋です。その中にプラムのような形をした精巣が2つ大切に守られて入っています。

たいていは一方の精巣がもう1つよりも低い位置にあります。睾丸ともよばれます。

精巣には、精巣細管という細長い管がびっしりと詰まっていて、ここで精子と男性ホルモンが作られます。

精巣でつくられた精子は精巣上体に送られて、10日~20日間かけて成熟し、蓄えられます。

ペニス(陰茎)のしくみ

ペニスは正しくは陰茎といい、海綿体というやわからいスポンジのような組織とたくさんの血管からできていて、主に尿の排出と精巣でつくられた精子を射精するための器官です。

先端部の亀頭部分の摩擦や接触に敏感なのは神経終末が多く含まれるためです。

亀頭をおおっている皮膚が包皮で、勃起したり刺激を受けると包皮がめくれ上がり亀頭が露出します。

包皮も神経終末が集中しているため、摩擦や接触に敏感です。

海綿体にはたくさんの細かい空洞があって、ここが血液で満たされると膨張して陰茎が勃起します。

また、ペニスの裏側にある皮膚がひきつれた部分は裏筋と呼ばれ男性の最も敏感な性感帯の一つにあげられます。

陰嚢(いんのう)のしくみ

ペニスの付け根にあるふたつの袋がいんのうです。

この器官の中には、精子をつくったり、男性ホルモンを分泌する精巣が入っており、いんのうはこれらの精巣(睾丸)を守っています。

いんのうにシワが多いのはこれら精巣の温度を一定に保つ役割を果たしています。

寒かったり、恐怖を感じたり、性的に興奮するといんのうが縮むのは精巣を体の近くに引き寄せ守るためです。

前立腺

膀胱のすぐ下にあるクルミくらいの大きさの生殖器官が前立腺です。

この器官は、精嚢(せいのう)で分泌された液体と精巣でつくられた精子を混ぜ合わせて精液を作ります。

また、この器官は女性でいうGスポットと同じくらい重要な性感帯でもあります。

前立腺を刺激するには肛門に指を挿入して直接刺激します。

指を挿入することに抵抗がある人は会陰と呼ばれるペニスの根元と肛門の真ん中あたりを強めに押すことで刺激する事もできます。

前立腺への刺激によってドライオーガズムと言う射精を伴わないオーガズムを体感する人もいるようです。

カウパー腺のしくみ

豆粒ほどの大きさの器官で弱酸性状態の尿道内や膣内を中和させるためのアルカリ物質を分泌するのがカウパー腺です。

この無色透明で無臭の液体はガマン汁や先走り汁とも呼ばれますがカウパー腺から分泌されるカウパー液のことだったのです。

カウパー液にも精子が含まれるため避妊のためにコンドームの着用をするのは挿入前にすることが大切です。

精子のしくみ

思春期になると精巣が精子をつくりはじめます。

精子は精巣の中の精巣細管という管の中でつくられますが、1日に3億から6億個くらいの精子をつくっており、1秒間に1000から3000個ほどつくってます。

精子はからだの中では最も小さな細胞で、約0.05mmの大きさで、オタマジャクシのような形をし、頭部、中間部、尾部の3つに分けられます。

オタマジャクシの頭の部分が核になっていて、父親の遺伝情報を伝える23本の染色体が入っており、卵子に突入するために必要な組織で、卵子の表面の膜を溶かす酵素が含まれています。

中間部は、精子が動くためのエネルギーを供給するミトコンドリアがまきついています。

尾部は回転したりくねらせて精子が進む動力源となっています。

精子を作るためには体温より3℃低い環境が必要となり、そのため陰嚢は筋肉の収縮、弛緩によって温度調節をします。

陰嚢のしわは暑い時には表面積を広げて体温を逃がすため、寒い時には収縮して体温を逃がさないように必要となっています。

前立腺から出る液体が精子と混ざって精液となります。

精液は白く濁ったねばねばしている液体で、精液の中には精子が生きていくために必要な成分が含まれています。

勃起のしくみ

性的な興奮が高まるとペニス内部の海綿体と毛細血管に大量の血液が流れ込み大きくふくらみます。

海綿体は白膜という丈夫な膜につつまれているため一定以上にはふくらまず、血液の圧力により硬くなります。

平常時は柔らかく陰嚢の上に垂れさがっているペニスが硬く長くなり、からだからつき出たこの状態を勃起といいます。

ペニスは平常時の1.5~2倍の大きさになります。

こうして勃起することでペニスが膣に入っていくことができるようになるのです。

ペニスに骨はないですが、とても硬くなり、その状態を何秒間から何十分と持続させることができます。

射精などにより性的興奮がおさまると、海綿体への血液の流れが減少しだんだん平常時の大きさとやわらかさに戻っていきます。

朝起きると勃起していることもあります。

一般的に朝立ちというものです。

これは寝ている間に尿が膀胱にたまり、ペニスにつながる神経が刺激されて血液がペニスに流れこんで勃起するというもので、性的なものとは関係がありません。

勃起は赤ちゃんにも老人にも起こる現象ですがその場合は、性的な考えや気持ちとは関係なく、脊髄の反射によるものが多いようです。

射精のしくみ

性的な興奮によって精巣内に蓄えられていた精子が、前立腺から分泌された液体と混ざり精液となります。

前立腺の筋肉組織がぎゅっと収縮されると精液が尿道に送りだされます。

精液は尿道を通ってペニスの先から勢いよくふき出します。

これが射精というものです。

この瞬間、とても興奮した良い気持ちになり満足感を得ます。

時には、充足感からそのまま眠ってしまうこともあります。これをオーガズムといいます。

尿も精液も同じ尿道口から排出されますが、射精時には、筋肉の働きで尿は膀胱にとどめられるため、尿と精液が同時にペニスから排出されることはありません。

1回の射精で放出される精液の量は2~6mlです。精液の中身は前立腺から出る分泌液で精子はその中の1%です。

が、その1%の中に1~6億個もの精子が含まれています。

男性ホルモンについて

男性のからだは思春期になると脳が精巣に合図を送ります。

すると精巣はテストステロンという男性ホルモンを作りはじめます。

このホルモンの働きでからだにいろいろな変化がおこり、だんだんと大人のからだになっていきます。

ペニスや精巣が大きなり、陰毛が生えます。体じゅうに毛が生え濃くなり、喉仏が出てきて声が変わります。

このテストステロンというホルモンの働きによって男性はより男性らしくなるのです。

テストステロンの1番の役割は精子をつくること。

そして精子がつくられて射精が出来るようになり、生殖という行為ができるようになるのです。

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